
宇宙教育やWEB制作など、
“楽しいを伝える”に全力!
理学部 物理・宇宙学科 2年生
※取材当時
岩橋 真央 さん
「将来は宇宙開発に関わる仕事に就きたい」という夢を抱き、物理宇宙学科で学んでいます。課外活動では、宇宙教育プロジェクト『UNIVERS&』に参加。地域の小・中・高校生を対象に、宇宙について楽しく学んでもらえる教室やワークショップを展開しています。WEB制作のスキルを持つ僕は、これを生かしてプロジェクトの広報を担当。『UNIVERS&』の活動を多くの人に知ってもらおうと、ホームページの作成や運営に努めています。一方でプログラミングスクールでのWEB制作指導、コンテンツビジネス、証券会社でのインターン、科学館でのボランティアにも挑戦。いろいろな活動を繰り広げるなかで、自分が感じる「楽しい」がいろんな人に伝わっていくのをとても面白く感じています。

『UNIVERS&(ユニバーサンド)』というプロジェクト名は、「UNIVERS(=宇宙)」に、さらなる広がりや繋がりを感じさせる「&」を添えたもの。岩橋さんは1年生の時にこのプロジェクトのイベントに参加し、代表の山下さんの「宇宙教育を通して人の想像力をかき立てたい」といった想いに共感してメンバーになることを決めました。
WEB制作スキルや授業で学んだ
ビジネス知識を
宇宙教育プロジェクトの広報に
活用し、大きな成果に。
『UNIVERS&』の活動には「一人でも多くの子どもたちに宇宙に興味を持ってもらいたい」という気持ちで取り組んでいます。そのためにはまず、僕たちの活動をいろんな人たちに知ってもらうことが重要。僕は広報担当として『UNIVERS&』の活動の意義や楽しさを伝えるホームページの作成やSNSでの発信に力を注いできました。他にも僕がボランティアをしている科学館の学芸員さんに相談してコラボイベントを開いたり、新聞社やテレビ局の人に積極的にアプローチしていろんなメディアで取り上げてもらったり。その結果、約半年でSNSのフォロワー数が1000人を超え、イベントに参加してくれた生徒数もトータル600名に達し、大きな手応えを感じています。
最近は活動の幅が広がって資金のやりくりが大変でしたが、天体望遠鏡メーカーの株式会社ビクセンにスポンサーになってもらい、この問題をクリア。僕が直接電話してお願いしたのですが、大学の授業で企業のCSR※活動について勉強したり起業家の方からじかにビジネスを学んだりと、宇宙以外の幅広い学びにも力を注いできたことが役立ったと思います。
※CSRとは、Corporation Social Responsibility(企業の社会的責任)の略
幅広い学びや活動を通して培った
「伝える力」を
民間企業も積極参入する
宇宙開発の未来に繋げたい。
『UNIVERS&』をきっかけに、子どもたちが将来、宇宙開発の道に進めば、僕らの活動が世界の宇宙開発の発展にも繋がることになる。それだけでなく、僕やメンバーたちが大好きで楽しいと感じていることが、活動を通していろんな人に伝わり、広がっていくのが面白いんです。
他の活動を振り返ってみても、「伝える」ことが、今の僕の軸のように感じます。プログラミングスクールでは自分が持っているWEB制作のスキルを教え、証券会社でのインターンではWEBマーケティングやプレスリリースについて実践を通して教わっている。「経営のほうが向いているんじゃないか?」と言われることもあります。でも僕がめざすのは、やっぱり宇宙開発。ただ、宇宙の知識だけでは不充分だと思うんです。衛星を用いた観測などの分野に最も関心を抱いていますが、これからは民間企業でも衛星やロケットを当たり前のように活用する時代になっていく。そうしたなかで、僕が培っている「伝える力」や「繋がりをつくる力」は必ず活かせると感じます。4年生から研究室に入って本格的に宇宙と向き合う研究に取り組めるのが、とても楽しみです。